重度の歯周病治療(歯周外科)

TEL:03-6423-8130 24時間新患・再来院WEB予約 オフィシャルサイトはこちら 小児サイトはこちら 矯正歯科専門サイトはこちら
一番上に戻る
一番上に戻る
オフィシャルサイトはこちらアクセス・診療時間

治りにくい歯周病のための外科治療

「歯がぐらぐらしてきた」「治療しているのに歯周病がなかなか治らない」などの症状を感じている場合、重度歯周病となっている可能性が考えられます。悪化すると歯のぐらつきはどんどん増し、最終的には歯が抜け落ちてしまうのです。

しかし、適切な治療をすぐに始めることで、こんな恐ろしい症状の重度歯周病からも大切な歯を守ることが出来ます。
「歯周病治療を受けていたものの途中でやめてしまい放置してしまっている」「他の病院で長く歯周病治療を受けているがいつまでも治らない」など、歯周病について気になることがある方はなるべくお早めに重度の歯周病治療を得意としている当院までご来院ください。
歯はこの先の人生もずっと付き合っていく大切なものです。一緒に歯を守っていきましょう。

歯周病の病態進行について

歯周病の病態進行は大きく分けて「口腔常在菌で起こる歯周病」と、「特定の歯周病菌の感染によって起こる歯周病」の2つがあります。
まず1つめ、口腔常在菌で起こる歯周病は正しい歯磨きや歯石の除去で症状は徐々に改善してきます。
しかし、2つめの特定の歯周病菌の感染によって起こる歯周病は恐ろしく、特にT.d菌(Treponema denticola)、T.f菌(Tannerella fotsythia)P.g菌(Porphyromonas gingivalis)という3種類の歯周病菌の混合感染は歯周病を劇的に悪化させてしまいます。
この歯周病の場合は歯磨きや歯石除去では改善せず、治療によって菌を直接除菌する必要があります。
また、症状によっては歯周病専門医による治療や、大学病院の歯周病科での治療が必要となる場合もあります。ニキビはアクネ菌が原因となって引き起こされますが、ニキビ症の方がどんなに熱心に洗顔をしてもニキビが無くならないとと同じことと言えます。
現在の歯科治療技術ではまず歯周病菌の種類や数を調べ、ピンポイントで除菌するという方法もありますので、まずはお気軽に当院までご相談ください。

重度歯周病治療の流れ

歯周病治療を行う前に、歯周病になった原因の究明、そして現状の把握のために様々な検査を行います。
レントゲン写真、CT、歯周精密検査のほか、歯周病細菌検査によって口の中の歯周病原細菌の種類や数を調べます。これからの様々な検査の結果を踏まえ、診断を行います。

原因除去

歯周病の原因となっている歯周病原菌の住み家である歯垢・歯石の除去を徹底的に行います。
歯石除去、根面清掃を1日で終えるフルマウスディスインフェクション(FMD)を行うことも出来ます。
また、抗菌療法を歯周病原菌検査で同定されている歯周病原菌に対して併用する場合もあります。(歯周内科的治療)

重症化を引き起こす可能性のある歯周病原菌の保菌者である場合にはフルマウスディスインフェクション(FMD)、抗菌療法を行うことをオススメしております。

フルマウスディスインフェクション(FMD)

全顎に対する歯石除去や根面清掃を行い、歯周病原菌の再感染リスクを低減させたり、お口の中全体から歯周病原菌を取ったりする処置を行う方法です。

保険治療で完全な歯石除去・根面清掃を行おうとした場合最低6回通院する必要がありますが、1日で済むため中程度歯周病にかかっており、歯石除去を1日で終わらせたいという方にもオススメの方法です。

環境整備

原因除去の完了後は、環境整備です。
歯周病のせいで失った歯茎や溶けてしまった骨の再建を行います。そして、歯周病原菌が再び口の中に住み着くことのないよう、お口の中の環境改善に取り掛かります。
歯周外科治療、再生療法を主に行っていきます。

Er:YAGレーザーを使った症例
右上2遠心への再生療法

手術前 → 手術後6ヶ月(遠心に骨再生があるのがわかる)

術前

術後6ヶ月
遠心に骨再生を認める

右上6近心への再生療法

手術前 → 手術後4ヶ月(近心に骨再生があるのがわかる)

術前

術後4ヶ月
近心に骨再生を認める

 

機能回復

お口の中の環境整備を終えたら、次は機能回復です。
インプラント治療、被せ物・入れ歯等を使った補綴治療、矯正治療などの治療を行い、食事を快適に行えるように口腔機能の回復に取り掛かります。

外科・再生治療

重度歯周病には、以下のような外科治療を行います。

骨誘導再生法(GBR法)

再生させたい部分に膜(メンブレン)を入れてスペースを確保し、そこに骨補てん剤もしくは自家骨を入れ、歯周病によって破壊されてしまった骨の再生を促す治療です。

エムドゲイン法

歯茎を切開し、再生したい部分に薬剤(エムドゲインゲル)を注入しスペースを確保し、歯周病によって破壊された歯周組織の再生を促します。エムドゲインゲルはメンブレンとは違い、後で取り除くという必要がありません。

歯肉弁根尖側移動術法(APF法)

歯周病の進行によって失われた歯肉を維持するための手術が歯肉弁根尖側移動術法(APF法)です。
しかし、ただ単に歯肉を切り取りポケットを浅くするだけでは必要な硬い歯肉部分まで失われてしまうため、APFによって角化歯肉の維持を行いつつ、増加を促すという方法です。

遊離歯肉移植術法(FGG法)

角化歯肉が歯の周りにないと、歯磨きによって軟らかい歯肉部分が傷つくなどで歯肉が痩せてしまい、歯周病が進行しやすい状態になってしまいます。
角化歯肉を上顎の口蓋から切り取り、必要な部分に移植するこの手術を行うことによって歯周病の進行を防ぎます。

結合組織移植術法(CTG法)

上顎の口蓋から結合組織を切り取り移植するという手術が結合組織移植術法(CTG法)です。
歯肉が痩せてしまった場合に行われ、これにより歯根面を覆っている歯肉の厚みを増やします。

当院のこだわりの歯科用CT

歯科用CTでは、今までのレントゲン写真からは把握することが出来なかった3次元の情報を得ることが出来るため、より詳細な治療計画が可能です。
当院では歯周病治療をはじめ、様々な治療で最新の歯科用CTを使い、より精度の高い診断を行っております。

歯科用CTは医科用のものと比べると放射線量も10分の1と少ないため体にも安心。
当院ではこの歯科用CTによる診断にこだわっており、安全で確実な治療を行うための努力を欠かしません。

歯周病治療における歯科用CTの効果

歯周病を治療していくためには、現在どのように顎の骨が破壊されているかどうかを把握することが必要不可欠です。
歯の周りの状態や歯を支える顎の骨の状態を3次元の立体画像によって正しく把握することができる歯科用CT画像は、より詳しく適切な治療計画を立てるためにとても有効と言えます。